子育て

小学校低学年の学びのつまずきはどうすれば良い?広島県の小学校の対応をご紹介します!

no.156 2022年11月1日(火)

小学校低学年で勉強につまずいてしまうと、学年が進むにつれて取り戻すのが難しくなっていくとされています。

そこで、低学年のつまずきに対する、広島県独自の取り組みを紹介します。

家庭学習で参考にできる箇所もあるので、ぜひご一読ください。

 

小学校低学年段階からの学ぶ喜びサポート校事業

広島県では、「小学校低学年段階からの学ぶ喜びサポート校事業」として、令和3年度~5年度に、県内の22の小学校を指定して個別の学習支援を実施しました。

 

▼サポート校事業の概要

「広島県学びの基盤に関する調査」を行い、一般の学力調査では見取れない児童のつまずきを把握し、支援に生かします。

調査の対象は、言葉・語彙、数・形・量、思考力・推論力などです。

 

調査は慶應義塾大学教授である今井むつみ先生をはじめとする、有識者の見解を元に作成されました。

 

▼サポート教員の配置

サポート校には、サポート教員を1名配置します。

サポート教員は、校内の事業担当者(研究主任等)と連携しながら「広島県学びの基盤に関する調査」を活用し低学年から個別の学習支援を実施。

県教育委員会が主催し年2階行われるサポート校連絡協議会への参加、校内研修の実施運営補助、低学年で学習につまずいた児童への効果的な取組の収集等も行います。

 

参考:広島県教育委員会ホームページ「小学校低学年段階からの学ぶ喜びサポート校事業

 

各学校でおこなわれた取り組み

平成30年度~令和2年度に学力フォローアップ校の実践では、以下のような効果がありました。

 

▼江田島市立江田島小学校の取り組みと成果

 

・江田島小学校の取り組み

江田島小学校では、全体だけではなく個に応じた指導への取り組みも公開しています。

 

【全体への指導】

「なぜ」「どうして」「どこから」など、理由や根拠を明らかにして考えさせるようにしました。

【個に応じた指導】

ドリルタイムのフォローアップ(13:30~13:40)や、給食前のフォローアップ(12:05~12:20)を実施し、児童の個別指導にあたりました。

 

・効果のあった事例

【国語】

小学1年生では机にラミネートした五十音表を貼る、ひらがな積み木の貸し出しなどを行い、9月からは絵日記の宿題を出しました。

結果、ひらがなの形や音を正しくとらえられるよう出来るようになりました。

 

小学2年生では漢字ドリルを1.5倍に拡大したプリントを配布する、気を付けるべき部分をわかりやすくチョークで書く、ミニテストを行うなどにより、正しい漢字を書けるようになりました。

 

絵日記の宿題や復習は、保護者の働きかけやフォローが効果的です。

文字を覚えるのに時間が掛かったり、感じに苦手意識を持ってしまったお子さんには、ご家庭で一緒に書き方のポイントを学びなおしたりするのも良いかもしれません。

 

参考:江田島市立江田島小学校

  「研究主題 思考力・表現力を育てる理数教育をめざして~ 見方・考え方を働かせる活動を通して ~

 

 

▼東広島市中黒瀬小学校の取り組みと成果

 

・中黒瀬小学校の取り組み

【指導の手立て】

国語・算数の科目において、各授業ごとの流れを明確にしました。

さらに、学力に課題のある児童に対する個別の指導計画を作成し、個別指導を実施。

【ゼンダンタイム】

週1~2時間、習熟度に応じて少人数での指導を行うことで、わかったところを毎時間振り返ることで児童が達成感を味わうことができました。

【放課後ルンルン教室】

放課後の時間を利用し、児童がわからなかった課題に取り組みを推進。

教員がすぐに対応できるため児童は安心して学習することができました。

 

・3年間の取組による成果

個々の実態に応じた指導を行うことで、児童が「わかった」「できた」と感じられるようになりました。

センダンタイムや放課後ルンルン教室など個別・少人数指導により、学校全体の学力向上につながりました。

 

児童一人ひとりにあった指導を実施するのは、学校だけでは難しいケースも多くあることでしょう。

お子さんの学習の進度だけではなく、理解度を把握し、家庭で適切なフォローをできるように心掛けましょう。

 

参考:東広島市立中黒瀬小学校

 

おわりに

小学校低学年で習うことは今後の学習のかなめとなるものが多いです。

ご紹介した以外にも多彩な取り組みがありますので、お子さんの学習のつまずきが気になった方は、ぜひ他校の取組も参考になさってください。

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