子育て

あと1年で小学生。みんなについていけるかな?不安なときは、就学相談。

no.132 2022年4月1日(金)

 

来年の春には小学生。

朝は自分で支度をして登校し、

席に座って45分間の授業を受け、

先生の話を聞いてノートをとり、

自力で下校し、宿題をする。

 

軽い発達障害があり、やんちゃでお調子者で全く言うことを聞かない我が子。

でも、小学生になれば周りの子と同じように字も書けるようになるし、落ち着くはず。

夫とも何度も話し合い、小学校の入学時に、我が子を通常級に進ませることは家庭内で決定していました。

 

ところが「この子はみんなと同じ通常級でやっていけるのだろうか」という強い不安に変わったのは、風邪の際に診察してもらった小児科がきっかけでした。

 

きっかけになった小児科でのできごと

6歳になった息子は、大人との受け答えもスムーズにできます。

しかしこの日は診察室に入るなり、患者用に用意された丸椅子に腹ばいになり、くるくると回り遊び始めました。

主治医の質問にも全く答えず、私がたしなめると、ドアまで猛ダッシュし、飛び出そうとします。

なんとか椅子まで連れ戻しても、同じことの繰り返し。

 

小学校進学のことを聞かれたので、通常級に進むことを告げると、主治医はまっすぐ私を見て、

小学校がどういうところか、何をする場所か、お子さんが分かるようにちゃんと説明してあげてくださいね

 

 

と念を押されました。

 

息子の様子を知る担任のひとこと

さらに同じ時期に、息子が通う保育園の担任に、就学前相談はお済みですか?と質問されました。

うちは夫と協議した結果、通常級に進ませることにしたので、就学相談は利用しないと伝えると、担任の先生の顔はみるみる曇っていきました

「現状、息子さんは加配がついて周りと同じ行動ができている状態なので、正直通常級はむずかしいと思います。もう一度考え直されてはどうでしょう」

強く勧められることはありませんでしたが、就学相談は受けてみたほうが良い、とアドバイスをされました。

そして、通常級に進ませると決めていた私の気持ちは、大きくゆらぎ始めました。

 

通常級に行かせたい主な理由

我が家の場合、以下のような理由で通常級に進ませたいと決めていました。

 

・小学校の同学年の友達は中学進学以降もつながっていく可能性が高い

・小学生になれば定型発達の子に追いつくという思い込み

・息子と同じような特性の子が、通常級にも何人かいるという事実

・もし息子が通常級に馴染めなければ、支援級に移ろうという考え

 

通常級ではやっていけないかもしれないという気持ちが膨らんだ私は、再度夫と支援級の可能性を話し合い、就学相談を受けることにしました。

実はこのとき、年をまたいですでに1月に入っていました。進学まで3ヶ月

就学相談をするには遅すぎる時期にも関わらず、広島市青少年総合センターの職員さんは私たちのためにスケジュールを調整してくれました。

 

初めての面談

2月の頭に面談の予約を入れ、中区役所横の北庁舎別館で面談が行われました。

以前発達検査をしていたのが4歳で、検査結果の紙を紛失していたこともあり、私が書類を記入している間、別室で簡単な発達検査が行われていました。

 

 

書類を書き終えて待っていると、息子のいる部屋に呼ばれ面談が始まりました。

 

発達検査は正式なものではなく、結果を数値としてお見せすることはできないということでしたが、内容を聞くと、知的な遅れはないけれど、1年ほど発達は遅れているとのことでした。

それよりも、目についたものに興味を惹かれ、指示が全く通らず、検査にものすごく時間がかかったことを指摘されました。

 

私達の考えとは違った現実

各学校に設置されている特別支援学級。

「支援級」と、ひとまとめに呼ばれがちですが、実は特性ごとに学級が分かれているのをご存知でしょうか。

 

◯特別支援学級の種類

知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害の7種類の学級に分けられます。

※息子はASD(自閉症スペクトラム)なので、情緒級に入ります。

 

通常級に行かせたかった理由として1つベースにあるのが、私たち保護者が小学生だった頃(1980〜1990年代)、支援級と通常級の子が交流することはなかったという記憶があります。

今のように我が子の発達障害をあまり受け入れられなかった時代だったので、現在のように支援級に入る子が少なかった、というのも­あると思います。

 

6年間続く小学校時代の友達が、人格形成や今後の友人関係に影響する部分が大きいと考える私達夫婦は、狭い社会よりも同じ年齢の子たちとたくさん触れ合ってほしいと思う気持ちがありました。

 

 

ところが面談の際に、相談員の先生からの説明で、私たちの考えがそもそも勘違いだった事に気づきます。

 

通常級の授業も受けさせてもらえる

支援級では、1クラスの上限を8人とし、少人数制で集中できる環境の中、個人に応じた指導が行われます。

担任の先生とは別に、指導員(支援員)が補佐としてつく場合もあります。

 

ここで、時間割の例を比較してみましょう。

 

参考:広島市青少年総合センター「時間割の例」より

 

情緒級は通常級とほぼ同じ時間割であり、教材も同じものを使用します。

算数や国語などの基礎学力は情緒級で個別にしっかり教えてもらい、体育、音楽、図工、生活などは通常級で一緒に学習します。

 

 

そのため、通常級にも支援級児童の席がちゃんと用意されているのです。

想像以上に通常級で受ける授業が多いことに驚きました。

 

もちろん、交流授業の予定も個人に応じて無理のないように担任の先生と保護者の相談で決定します。

 

学校見学

面談が終了し、現在通っている園に、相談員の方から訪問または電話連絡で子どもの状況について聞き取りが行われます。

 

そしていよいよ、学校見学の日がやってきました。

教室の設備や学習の様子について、通常級、支援級ともに見学させていただきます。

※見学は、保護者・子ども・相談員が3人で行く場合と、保護者と子どものみで行く場合があります。

 

校長先生の先導で、休憩時間の様子や、校内のレイアウト、設備、授業風景など、質問をはさみながら子どもたちのリアルな日常を見学させていただきました。

 

 

とても貴重な時間でした。

私は就学相談をお願いしたのが遅く、クラス編成もあることから、その場で情緒級に入りたいと意向をお伝えしました。

 

最後に

担当していただいた相談員さんは、最後まで親身になって息子の学習環境について、一緒にベストな道を模索してくれました。

中学進学時には通常級に在籍することをひとつの目標として進んでいけたらいいなと思います。

 

特別支援級(主に情緒級)をご紹介しましたが、広島市ではそれ以外にも特性に合わせた就学先が用意されています。

障害の有無に関わらず、就学相談を考えられている方、また詳細を確認したい方はこちらからご確認ください。