子育て

変化する性教育、どんなことをいつ教えれば良いの?

no.155 2022年10月15日(土)

令和2年6月に開催された「性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議」で、性犯罪・性暴力対策の強化の方針」が決定されました。

「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を踏まえ、子どもたちが性暴力の加害者や被害者、そして傍観者にならないよう、全国の学校で「生命(いのち)の安全教育」を推進することになりました。

この中で性教育についても触れているのでご紹介します。

 

日本の小学校の性教育

日本の小学校ではどんなことを教えるのでしょうか。

 

▼小学校で教えること

小学4年生以降に、思春期から起こってくる男女の心身の変化について教えます。

初経や精通、変声、発毛などの体の変化だけではなく、異性への関心が強くなるなどの心の変化が起こってくること、これらが大人の体に近づくための現象であることに触れます。

 

注意したいのが、一般的に初経がはじまる年齢は10歳以降とされていますが、発育によっては9歳でも初経を迎えるお子さんがいる点です。

女の子の親御さんだけではなく、男の子の親御さんも、学校で性教育がはじまる前にある程度のことを教えておかないと、知識がないせいで他のお子さんを傷つけてしまう可能性があります。

小さい内から性に関することに触れておき、段階を踏んで教えてあげましょう。

 

参考:

文部科学省「性犯罪・性暴力対策の強化について

文部科学省「学校における性に関する指導について

幼児・低学年のうちから触れておきたい「プライベートゾーン」

▼プライベートゾーンとは?

プライベートゾーンとはアメリカで生まれた言葉で、「他人に見せても触らせてもいけない、性に関係のある、自分の体の大切な場所」です。

小学校入学前の小さなお子さんの教える時には、「水着や下着を着たときに隠れる場所と“”」と教えてあげると分かりやすいでしょう。

口は、下着では隠れない部分ですが、性器と同様に柔らかくて傷つきやすく、体の内部に直接つながっている場所なので、プライベートゾーンに含まれます。

 

この時注意したいのが、性別にかかわらず胸もプライベートゾーンの点です。

つまり、男の子の胸もプライベートゾーンにあたります。

 

▼伝えておきたいポイント

プライベートゾーンについて伝えておきたいポイントは以下の4つです。

・自分の身体は自分だけのもので大切なこと

・プライベートゾーンは人にみせたり触らせたりしないこと

・他人のプライベートゾーンも同様にみたり触ったりしないこと

・プライベートゾーン以外でも、身体の何処かを見られたり触られたりしたら「嫌だ」と言って良いこと

 

性器はいやらしいものや汚いものではありません。

「大切な場所なので、大事にしよう」と伝えましょう。

 

世界で行われている「包括的性教育」

海外では、包括的性教育が行われています。

 

▼包括的性教育とは

海外では、性教育で性行為や生殖だけでなく、人間関係やジェンダーの理解、価値観や文化なども包摂して教える「包括的性教育」を行っています。

性教育は子どもや若者にとっての課題だけではなく、人間の生き方そのものに関わるテーマです。

包括的性教育は、ユネスコでガイドライン「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」が作成されていて、初等段階(5歳~)から年齢に応じて進めていくように指示されています。

また性教育を行う場も、学校だけではなく、社会や家庭も含めて包括的に進めていくのです。

 

参照:SEXOLOGY「国際セクシュアリティ教育ガイダンス

おわりに

子どもへの性教育の必要性は各方面から語られていますが、教育をする側の大人も性についてきちんと学んだ経験のない人がほとんどではないでしょうか。

子どもに教える前に、私たちがしっかり性と向き合うと共に、性教育だけではない世界のスタンダードな教育に触れておくのも大切なことだと思います。

ママライク広島では今後、包括的正解教育をシリーズでご紹介していきますのでお楽しみに。