・市販のマーブリング絵の具セット
・市販のマーブリング水溶液 ※画像は1リットル入り
・水 または ぬるま湯
・うつし取る紙や基底材 ※ここではB5程度の水彩紙などを使用
・水溶液を入れるバット ※紙が入る程度のサイズ
・コームや竹串などの描く道具
・マスキングテープ ※無くてもOK
・新聞紙 数枚
・汚れても良いタオル
・作業時汚れ防止のための敷物
・乾燥時の敷物
水溶液をクリーニングするための吸い取り紙を用意する。
バットのサイズに合わせて新聞紙を数枚カットしておく。
リトグラフのような完成度にするためにマスキングテープを紙の周囲に巻いていく。
※表裏がある紙の場合は、オモテ面の周囲にマスキングテープを貼る。
テープの幅は好みでOK。
マスキングをしない場合は次の工程へ。
紙にうつし取る場合、 水1:水溶液1 をバットに入れ、泡立たないようにゆっくり丁寧に混ぜる。
※ぬるま湯を使うと混ざりやすい
※水溶液に指を直接入れて混ぜてもOK
フタを開ける前に絵の具をよく振る。
その後、好きな色を1滴ずつ垂らす。
すると絵の具が広がっていく。
色の広がりを確認しながら、さらに好きな色を1滴ずつ重ねていく。
竹串やコームで模様をゆっくり動かしていく。
お気に入りの模様の部分に、紙のオモテ面を下にしてゆっくりと浮かべるように置く。
竹串やコームの先などで、紙の表面全体が水面に付くように軽く押さえる。
※紙を沈めない事
端をつまみ、引きずらないようにゆっくりと紙を持ち上げる。
模様がきれいに付いていたら成功。
余分な水分は新聞紙で軽く水気を取り、完全に乾くまで置いておく。
次のマーブリングをするために水溶液をクリーニングする。
水溶液の水面に、下準備した新聞紙を当て、引きずりながらインクを吸い取る。
※底に沈んだ絵の具は影響しないのでそのままでOK。
クリーニングが済んだら、続けて 作り方(1)の絵の具を垂らす工程から始める事ができる。
紙だけではもったいない!
マーブリングはさまざまな素材にうつし取る事ができるため、今回は100円ショップで購入した張りキャンバスや、不織布マスク、ヘアゴムの飾りにもマーブリングをしてみました。
ガラスやプラスチックなどのツルツルした素材には、
水1:水溶液2 でつくる。
作品を乾燥させる。
乾燥が終わったら、マスキングテープをゆっくりはがす。
テープと絵の具がくっついてうまくはがせない場合は、カッターで絵の具の表面だけを切る。
※紙を切らない事
※紙の波打ちが気になる場合は、水張りする。
マーブリングは水溶液と絵の具の分離、表面張力を利用した技法でした。
諸説ありますが、マーブリングはトルコと日本で発祥したと言われています。
日本では 『墨流し』 という技法で知られており、墨液を水に浮かべて和紙に吸い取り、浮世絵の背景などに利用されていました。
偶然と必然が織りなすマーブリング独特の世界に、大人もこどもも夢中になってしまいますよね。
平面作品に慣れたら、立体作品にもチャレンジしてみてくださいね!
お子さんのアートワークといえば?
パステル、クレヨン、色鉛筆、水彩絵の具で紙やボードにお絵かきするのが定番ですよね。
そんな定番から少し外れた、水面上に描いた絵を紙などの基底材にうつし取る、マーブリングの経験はありますか?
準備や作業工程などで大人の補助が必要ですが、マーブリング作業はとにかく楽しいので、喜ぶお子さんは多いはず!
今回は市販のマーブリングセットを使った方法をご紹介します。
立体的な素材にもうつし取る事ができるので、お試しください。