子育て

【5~8歳】包括的性教育で教えておきたいこと~関係性と価値観~

no.157 2022年11月11日(金)

国際的な性教育の指針「国際セクシュアリティ教育ガイダンスの原文日本語訳」では、包括的性教育の年齢別ガイドラインを示しています。

今回は、このガイドラインを基に、5~8歳のお子さんが学んでおきたい「関係性」と「価値観・人権・文化・セクシュアリティ」についてみていきましょう。

 

関係性

▼家族

家族は「社会の最小単位」と言われています。

世の中には、ふたり親の家庭だけではなく、ひとり親の家庭や核家族など、沢山の異なる家族の形があります。

また、家族のメンバーには異なるニーズや役割がありますが、ジェンダーの平等はしばしば家族の役割と責任に反映されてしまっています。

子どもに価値観を教える上で、家族のメンバーが担う役割は重要です。

 

色んな家族の形に触れるだけではなく、家族メンバーのニーズや役割を理解するとともに、家族の中での役割や責任について考えてみましょう。

また、自分や家族が大切にしている価値観をリストアップし、自分はどんな価値観を持っているのか考えることも大切です。

 

家庭内で誰がどんな仕事をしているのか、家族がそれぞれどんな価値観を持っているのか、お子さんだけではなく家族全員で一緒に考えてみてください。

家庭での役割が偏っていたり、実は意外な価値観を持っていることに気が付くことができたりするかもしれません。

 

▼友情・愛情・恋愛関係

友人関係には様々な種類があります。

性別、障がい、健康状態などを理由に友達になることが妨げられることはありません。

友情を大切にし、多様な友情を築くことが重要です。

友情とは、信頼・共有・尊敬・共感・連帯によるもの。

友情を育むためには友人のことを理解するだけではなく、尊重する必要があります。

そのためにはどうしたら良いのか、考えてみましょう。

 

人間関係の中には、友達との愛情だけではなく、親子の愛情やパートナーとの愛情など様々な形の愛情があります。

愛情は、言葉や態度など様々な形のコミュニケーションで表現され、友情も愛情の1つの形と考えることもできます。

 

そこで知っておきたいのが、人間関係には「健康的な関係」と「不健康な関係」がある点です。

健康的な友情とはどのようなものか、また健康的な友情を育むためにはどうすれば良いか考えてみましょう。

 

▼寛容・包括・尊重

すべての人間は一人ひとり異なり、それぞれに素晴らしく、社会に貢献することができ、尊重される権利を持っています。

得意なこと苦手なこと、身体的な特徴、性格などはみんな違っていますが、みんなが得意なところで力を発揮することにより、より良い社会をつくることができます。

一部が劣っているからといっていじめられてしまうと、得意な分野でも力を発揮することができません。

また、いじめられる側になると辛いですよね。

すべての人に価値があり、尊敬される権利を持っていると考え、相手の気持ちを考えて行動していきましょう。

 

▼長期的な責任ある関係と子育て

家族構成や結婚の概念は様々です。

家族とは社会の最小単位であり、夫婦・親子を中心として精神的な絆に結ばれ日常生活を営む集団です。

 

そして結婚は、異性同士がと家族になる契約の1つ。

結婚に至るまでの過程も、偶然出会った異性に引かれて結婚する、結婚を目的としたお見合いをするなど、色々な方法があります。

一度結婚しても、結婚生活がうまくいかず離婚を迎えたり、お互いの生活が合わず別居生活となったり、悲しいことに死別で終わりを迎えることもあります。

 

家族構成や結婚の仕方が異なっていても優劣はなく、同じように価値があることを知るのも大切です。

 

価値観・人権・文化・セクシュアリティ

▼価値観とセクシュアリティ

価値観とは、重要な問題について個人・家族・コミュニティが持つ強い信念のこと。

人と共同生活を過ごすにあたり、平等・尊重・寛容・受容は重要な価値観です。

価値観は人生や人間関係についての意思決定の指針となるものです。

ただし、全員が同じ価値観を持っているとは限りません。

価値観を共有しあい、お互いを尊重していくことが大切です。

 

▼人権とセクシュアリティ

人権とは人間が人間らしくいきていく権利のことです。

すべての人に人権があり、それぞれの人権は尊重される必要があります。

自分だけでなく、他人の人権もしっかり守っていきましょう。

 

▼文化、社会とセクシュアリティ

自分自身、自分の感情、自分のからだについて学ぶのに役立つ情報源はたくさんあります。

家族・仲間・コミュニティ・ソーシャルメディアなどから、色々な情報を得ることができるでしょう。ここから学んだ価値観や信念が自分自身、自分の感情、自分のからだについての理解の指針となっていきます。

信頼できる大人をみつけ、自分の感情やからだについての疑問があれば、聞いて疑問を解決しましょう。

 

おわりに

包括性性教育では、沢山の概念に触れています。

抽象的な概念が多いですが、子どもにもわかりやすい言葉で説明していくことで、大人も考えを整理するきっかけになると思います。

家族で一緒に考えてみることで、家族の関係性がより良くなることもあるかもしれません。

 

次回は、ジェンダーの理解と暴力について触れます。

こちらもあわせてご一読ください。

 

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