日本疲労学会では、疲労を「過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義しています。
激しい運動のあとは体の疲れを感じますし、頭を使う作業を続けたときはボンヤリとしたり、集中できなかったりなど頭の疲れを感じることもありますよね。
これらは痛みや発熱、恐怖のように、体を守るメカニズムの一つと考えられています。
「これ以上無理をしないように」というサインのようなものです。
そうはいっても、母親として家事や育児に追われる毎日の中で、少しでも疲労の回復を早めたいモノ。
そこで、ママが心掛けたい疲労回復のポイントをご紹介します。
▼良質な睡眠を取る
睡眠は頭と体の休養、疲労の回復に最も重要です。
質の高い睡眠を取るためには、就床前にはTVやスマホなどの画面を見ないようにする、静かな落ち着いた部屋で休めるようにする等を心がけてみましょう。
緑茶やコーヒーなどカフェインが入った飲み物は夕方以降は避け、アルコールも睡眠が浅くなってしまうため控えめにしましょう。
また、軽い運動を習慣づけると、入眠を促進する効果だけではなく夜中に目が覚めてしまうのを減らすことができます。
▼バランスの取れた食生活
頭と身体の回復には食生活も大切なポイントです。
どの栄養素も大事なので、炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよくとりましょう。
脳は炭水化物しかエネルギー源にできないので、ローカーボンダイエットなどは脳にとってはあまり好ましくありません。
▼生活リズムの見直し
日々の生活リズムがばらばらだと睡眠の質の低下、食生活の乱れにつながります。
メリハリをつけた生活、規則正しい生活を心がけましょう。
▼適度な運動
疲れているときはだらだらと過ごしたくなるものですが、ストレッチや軽いジョギングなどの運動により血流がよくなり、疲労回復にいいという報告もあります。
無理のない範囲で適度な運動を心がけましょう。
▼入浴
忙しいとシャワーだけで済ませがちになりますが、疲労回復には入浴も有用です。
温かい湯船につかることで筋肉がほぐれたり、血行がよくなったりします。
色々な工夫をしてもどうしても時間のやりくりができない、疲れが取れないということもありますよね。
そんな時には、シッターさんや家事代行などの「プロの手」に頼るのも大事です。
▼疲れがなかなか解消しない時には
尾道市の広報「おのみち2021年9月号」では、「『気分の落ち込み』や『不眠』が2週間以上続く場合は心療内科か精神科を受診しましょう」と呼びかけをしています。
また、広島県では、「こころの電話相談」を実施しています。
また、暮らしの困りごとなどは、厚生労働省の補助金事業である「よりそいホットライン」なども利用できます。
独りで何でも頑張ろうとせず休養とリフレッシュを心がけ、必要に応じてプロの手に頼ったり相談をしてみましょう。
「最近疲れが抜けない」「疲れがたまっている気がする」というママも多いのではないでしょうか。
そもそも疲れってどんなものなのか知っていますか?
本記事では、疲れの原因や疲労回復の方法をご紹介します。
元気なママでいるために、参考になさってください。