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生きづらい社会を変えていくために「ジェンダーバイアス」を見直そう

no.101 2021年10月15日(金)

 

 

17の持続可能な開発目標(SDGs)に取りあげられている「ジェンダー平等を実現しよう」。

真の意味での多様性のある社会の実現のためには、「ジェンダーバイアス」を認識し、私たち一人ひとりが意識をして言動を変えていく必要があります。

 

今回は、知っておきたいジェンダーバイアスと、子どもたちを取り巻く環境についてご紹介します。

 

■ジェンダーバイアスとは?

ジェンダーは社会的・文化的な性差のことを指します。

バイアスとは偏見のことなので、ジェンダーバイアスという言葉は社会的・文化的な性差別もしくは性的偏見を指すのです。

 

ジェンダーバイアスは、男女の役割について固定的な観念を持つことによって生じます。

男性は外で働き女性は家事や育児を担うことや、男女間の賃金格差などもジェンダーバイアスの問題を含んでいます。

 

これに対してジェンダーフリーとは、人の行動や生き方をジェンダーで決めつけないこと。

ジェンダーフリーな社会を実現するためには、社会に浸透しているジェンダーについて敏感になることが大切です。

 

■子どもを取り巻くジェンダーバイアス

 

 

子どもたちを取り巻くジェンダーバイアスの身近な例をご紹介します。

 

▼小さい時から刷り込まれるジェンダーバイアス

子どもたちは生まれた時から、性別によるレッテルを貼られます。

そのレッテルが本人の性自認だけではなく周囲の大人たちによる扱いを変えてしまいます。

まっさらな状態で生まれる赤ちゃんに、周囲の価値観が色を付けてしまうのです。

 

例えば、男の子が泣いていたり、人形遊びをしたりすると「男らしくない」と非難されることがありますよね。

女らしさよりも男らしさに価値を置くのは、男性優位社会の価値観が反映された結果です。

 

▼学校教育の中にも存在するジェンダーバイアス

 

 

ご家庭でいくらジェンダーフリーを意識し教育していたとしても、子どもが長い時間を過ごす学校教育の中に多彩なジェンダーバイアスが存在します。

 

学校の先生が「女の子は女の子らしく」という価値観を持っていたり、家事や育児のシーンで女性が主体となる画像や写真が使われていたり。

学校行事の運営役割についても性別による役割分担が行われているケースがあります。

さらに、学校名簿も男子が先で女子が後ということも。

 

「男は女の先に居て、女は後についていくもの」という価値観が学校教育の中で平然と行われていることを認識するのがスタートラインです。

そしてこの価値観は、「男性は大黒柱として働く」などの男の子(男性)の生きづらさにもつながっていくのです。

 

■「生きづらさ」を感じる世の中を変えるために

家庭は社会の最小単位です。

お子さんを尊重し、大切に育てているつもりであっても。

ご紹介したように様々なジェンダーバイアスに子どもたちは日々さらされています。

そして、ジェンダーバイアスに苦しみ、生き辛さを感じるお子さんも沢山いることでしょう。

 

憧れの小学校入学を前に、男の子だから赤いランドセルはおかしいなど、「こうあるべき」という押し付けをまずは見直してみませんか。

 

私たち一人ひとりの取り組みは一滴かもしれません。

しかし、水面に落ちることで波紋となり静かに社会に広がっていくことでしょう。

 

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