子育て

新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」とは?

no.111 2021年12月11日(土)

2020年に新学習指導要領が発表され、2022年までの学習指導要領改訂に関するスケジュールが発表されました。

従来の授業スタイルは、教室で先生の授業を聞き先生に教えてもらう受動的な学びがメインでした。

それが、先生の教えに沿って教科書に向かうだけではなく、自分で積極的に学ぶ姿勢を重視した学習に移行します。

 

 

そこで今回は、「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)」を実現するために実施される、「主体的な学び」と「対話的な学び」そして「深い学び」のポイントをご紹介します。

 

■主体的な学びとは?

 

 

主体的な学びでは、学ぶことに興味や関心を持つだけではなく、自分が将来どんな仕事に就きたいのか、どんな道に進みたいのかといった「自己のキャリア形成の方向性」を考えます。

そして、その自己のキャリア形成の方向性と学びを関連付けながら、将来の目的に向かって先の見通しを持ち粘り強く取り組んでいきます。

 

▼キャリア・パスポートとは?

さらに取り組みを継続するだけではなく、学んだことを振り返って、次に繋げるのも大切なポイントです。

そのため、単に勉強に取り組むだけではなく、2020年にスタートした「キャリア・パスポート」を活用して、勉強の状況に合わせてキャリア形成を見通したり、振り返ったりします。

振り返る内容は、学校で学んだ教科学習だけではありません。

教科外活動と学校外活動の2つも加わっており、学校外での活動も記録します。

 

▼キャリア・パスポートの使い方

キャリア・パスポートは小・中・高の学びを記録します。

単に記録を行うだけではなく「他者からのメッセージ」欄があり、教師と生徒が対話をしながら自信をつけたり取り組みの見直しを行ったりできるように考えられています。

キャリア・パスポートの記録は、推薦入試やAO入試そして入学願書などの資料として活用することもできます。

 

学校外の活動は先生が全てを把握できるわけではないので、親御さんが積極的に働きかけ、きちんと記録するように促しましょう。

 

■対話的な学びとは?

対話的な学びでは、生徒同士で話し合うだけではなく、先生や地域の人たちとの対話、そして昔の人の偉業や発見などを手掛かりに考えてみたりします。

そうすることで、自分の考えを広げるだけではなく、多面的・多角的に考え深めていくことを目指しています。

 

 

▼対話的な学びの方法

生活の中で色んな人が連携や協働して社会課題を解決している様子を調べたり、実際に話を聞いたりすることで自分の見識が広がっていくことでしょう。

個人で考えるだけではなく、意見交換や議論を大切にするのもポイントで、他人の意見を聞くことで新しい考え方に気が付き、自分の考えを研ぎ澄ましていきます。

対面による対話だけではなく、本を読み作者の心情を考えるといった対話も行います。

 

▼対話的な学びでは課題設定が大切

対話的な学びを実践するためには、「課題の設定」が重要なポイントです。

既存の知識を流用できる課題では主体的に学ぶことは難しいですし、自分ひとりで解決できる課題だと対話が生まれません。

また、単純な課題では多面的・多角的に考えるのは難しいですよね。

 

対話的な学びは家庭生活の中で取り入れやすいです。

例えば夕食時に今日のでき事をみんなで話し合うだけでも、良いトレーニングになります。

 

■深い学びとは?

 

 

深い学びでは、習得・活用・探究という学びの課程を大切にし、教科に応じて「見方・考え方」を働かせます。

知識を相互に関連付け、より深く理解をしたり、情報を精査して考え方を形成したり、問題を見つけて解決策を考えたりすることも大切です。

 

自分が考えたことをまとめて発表したり、他の人の発表を聞いたりすることで、自分でも気が付かなかったことを新たに発見し、学びが深まります。

 

また、教科書に書かれたことだけではなく、対話を通して学んだことや書籍で得た知識を基に自由に感性を働かせ、自分なりの考えをまとめることも重要なポイントです。

 

■おわり

「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つを実現することで、生きて働くための知識や技能を得て、未知の状況でも対応できる思考力・判断力・表現力を育成できます。

また、学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力」や人間性も養えます。

 

つまり、生涯に渡り能動的(アクティブ)に学び続けられる土壌を、小学生のうちに養うための取り組みなのです。

学校の取り組みを理解し、家庭でも適切なサポートや取り組みができると良いですね。